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kjohnのブログ

忘れないうちに書いて残しとく

『MGSV:TPP』クリアしたので軽く感想を

METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN』(メタルギアソリッドV:ファントムペイン)の本編ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 発売日直前にこんな記事を書き、発売日を迎え、1週間かけてシナリオをクリアしたので(達成率はまだ50%くらいだけれど)ちょっと思っていることなど。この記事は個人的な思いを書くということにしておいて作品の考察とかは別の記事にしようと思う。

kjohn.hatenablog.com

 

主人公について

まず、小島監督はゲームを創る上で映画的な演出を用いることで評価されているわけだけど、それでも絶対に忘れないのはあくまでも作品が「映画」ではなく「ゲーム」であるということである。

つまりゲームは映画と違ってプレイヤーが実際にキャラクターを動かすので作品への没入感が映画とは異なる。映画はある視点から映像を観ることになるのでどちらかと言うと視聴者はストーリーの「目撃者」に似た形で追体験することになるが、ゲームだとプレイヤーの操作がそのままキャラクターの行動になるのでプレイヤーは「目撃者」というよりも「当事者」に近い形になる。

 

メタルギア』シリーズでもこれを意識させられる仕掛けは多く、VR訓練や『MGS4』における『MGO』を通した体験のような「ゲームによる体験」が本編の内容に関わっているというものがたくさんある。

その最たる例と言えるものが『MGS2』そのものだったわけで、主人公の雷電というのはゲームのプレイヤーそのものだった。

 

それで今回の『MGSV:TPP』ではどうだったかというと、「Episode 46 世界を打った男たちの真実」で今作の主人公の「ヴェノム・スネーク」が本当のBIGBOSSではなく、BIGBOSSを守るための影武者だったことが明かされる。この瞬間プレイヤーは自分が操作してきたキャラクターがBIGBOSSじゃなかったことについて落胆だとか怒りだとかいったネガティブな感情を抱くことになると思う。だが、これはその直後の「ヴェノム・スネーク」もまたBIGBOSSであるというBIGBOSSの宣言によってフォローされる。この展開について否定的な意見もあるらしいが、自分は実にゲーム的でよかったと思う。なぜならプレイヤーはゲームを通じて実際にBIGBOSSとして振る舞う(ゲームをクリアする)ことに成功しているからだ。プレイヤーが本編をクリアできたということがこの展開が論理的に無理のないものであるという一番の証明になる。

この構造はこの作品がゲームであることで可能となるギミックだと思うし。『MGS2』でのソリッド・スネーク雷電の関係を『MGSV:TPP』でBIGBOSSとゲームのプレイヤーでもって行うことでよりプレイヤーを巻き込む形に進化していてこの時点で自分は今作は最高のゲームであると確信した。

 

(もし)シリーズ最終作だとしたらどうか

発売日直前にA HIDEO KOJIMA GAMEのメタルギアはこれで最後になるんじゃないだろうかと不安になっていた自分としては、もしそうであるなら今作によってメタルギアサーガの円環が完全に閉じることを期待していた。

発売時はメタルギアサーガの最後のミッシングリンクだとかシリーズ最大の謎が明らかになるとか宣伝されていたけれど、自分としては今作は正直その点に焦点が当てられているようには感じなかった。というかEpisode 51が本編未収録で製作途中の段階のものが別に収録されていたり、トレイラーで使われていたシーンで本編に出て来ていないシーンがあったりしていたことから、実はゲーム化されていないシナリオがあるんじゃないかと思っている。

Episode46の最後で「ヴェノム・スネーク」(あるいはもう一人のBIGBOSS)がMSXに「operation intrude n313」(operation intrude n313は『METAL GEAR』にてスネークに与えられた作戦のコードネーム)と書かれたテープをセットして初代『METAL GEAR』に繋がるというオチだったが、この、「ヴェノム・スネーク」が真実を知ってからのところが短い気がしたし、宣伝で言われていた「最大の謎」はむしろここからであって、それをじっくり扱わないでこれで終わりとするのは物足りない感じがした。(10月にノベライズ版が出るのでシナリオについては確認するつもりではある。)

 というわけでシリーズ最終作としては少し物足りないと思わずにいられない。

 

 

 

あと、今年のTGSでシナリオについて触れたりするのだろうか。