kjohnのブログ

忘れないうちに書いて残しとく

物語の時間軸の長さとスケール

論理的な説明があるわけでもないけど思いついたことを文章にしてみただけの話。

 

普段小説やなんかを呼んだりする中で、スケールの大きな話。というときにイメージするのはその話で語られる事象が起きた場の広さ(街全体か、国全体か、あるいは地球全体や、宇宙全体の場合もある)が大きい話を指すとなんとなく思っていた。

 

でも自分の中では スケールの大きな話=物語の舞台の大きさ とするのは、これまたなんとなくすっきりしないというか、違和感があった。

それで考えたのは物語のスケールとは「物語の起きる場大きさ」(空間的スケール)と「物語の時間的な長さ」(時間的スケール)で決まるのでは。ということ。「物語の時間的な長さ」とは、その物語の中で描写される事象の始まりから終わりまでの長さということを指し、その作品の長さ(書籍だと何冊かとか何文字だとか)や語られる長さ(10分とか2時間とか)ではない。

 

例えば「ある街の、ある1日の物語」と「ある街の、ある1年の物語」だと1年の物語と聞くと、なんだか「スケールが大きい」っぽい気がする。

長い話って例えば何なんだろうと考えると、普段目にするような作品で自分が思いついたものだと『2001年宇宙の旅』人類が誕生してからより上位の存在となるまででだいたい300万年から400万年くらい?で結構長いと思う。『魔法少女まどか☆マギカ』もインキュベーターが人類文明に関わってくるし同じくらい長いか。『火の鳥』もだいぶ長い物語だ。あと宇宙史は問答無用で最も長い話だけれど、それは普段触れることのない物語じゃないし、あまり面白くないのでここではとりあえず考えないでおく。

 

自分がある物語に触れるとき、基本的にそれがスケールの大きな話だとそれだけで楽しいけど、もうひとつ重要なのはスケールの大きさの表現の速度(という言い方しか思いつかなかった)だと思う。

スケールの大きさの表現の速度。時間的スケールで言うなら『2001年宇宙の旅』でヒトザルが骨を空に投げてから人工衛星のカットに繋がるのでこの2カットで数百万年が過ぎる。 (カット間で数百万年が過ぎるとはとんでもない速さだ。)回想や前日譚だと物語のスケールが過去方向に拡大する。物語にふれいている時、回想や前日譚を知ることによってある種の衝撃を受けるのはスケールの拡大を感じていることが一つの要因だと思う。伏線が後に明らかになった時の衝撃も似た感触な気がする。

それから推測だけど、スケールの大きな話っていうのは空間的にしろ時間的にしろ大きければ大きいほど作者としては語るのが大変そう。